番外編−その2

2001/06/09

安ホテル
そりゃ仕事ですから、贅沢するつもりなど毛頭ありません。

でもねぇ...

************ 以下本文 *************

経費削減令の対象は出張時のホテルにも適用され、今まではパリ市
内のホテルで優雅に過ごせたのが、今回の出張からパリ郊外の二〜
三流ホテルで我慢しなければならなくなったのはご存知でしょう。

しかも今回は時期的にも悪く、どこのホテルも予約がいっぱいらし
く、15泊連続では確保できなかったようです。

今回は一軒目のホテルに4泊した後、別のホテルに移り残りの期間
はそこに滞在することになります。

一軒目は今までに泊まったホテルより明らかに挌下であり、サービ
スも較べようもないほどお粗末なものでした。

しかも立地も悪く周りには何もなく、10分歩いてようやく小さな
店が数件あるといったところだったのです。

毎日仕事から帰って来るのは21時頃なのですが、その時間になる
ともう出かける気にもならず、そもそも出かけたところで周りには
何もありません。

逆に周りにいろいろ店がありゃ、21時になっていたってきっと出
かけるのでしょうが、何もなきゃ話になりません。

というわけで、4日間毎日々々ホテルのレストランで夕食を食べる
羽目になりました。

毎日同じ場所で食べるのは我慢するとしても、あの味には我慢でき
ません。

表現が適切でないですね、我慢できない味ではなく、楽しむべき味
がないのです。 食べる楽しみを放棄せねばならないとしたら、そ
りゃ拷問です。

大きなホテルならそれなりのシェフを抱えて、またメニューも豊富
なんでしょうが、やはりこのホテルではそれも期待できず、数少な
いメニューの中から消去法で決めるしかないようです。

唯一期待を裏切らないのはボリュームです。 あれを全部平らげる
のは至難の技でしょう。 いや、でももしかしたら村上さんや佐藤
さんならいけるかも...

あぁパンがありました。 パンの味だけは認めてもいいでしょう。

私は何回かの失望の後、ついにサラダとパンとチーズとデザートと
いう究極の選択をすることにしました。

サラダも決して評価しているわけではありません。 新鮮味のない
野菜を使ったサラダなど食べたくはありませんが、それでも野菜を
摂取せねばという理由で我慢しているのです。

出張っていつから我慢大会になったのでしょう? こんな調子では、
この出張を終えたら仙人になれるかもしれません。

チーズも特にいいわけではなく、まっ極く普通でしょう。 私の好
きなブルーチーズが常に置いてあるのは、本場なんですから当たり
前ですね。

デザートはまぁまぁ普通ですかね。 まっ凝った調理するわけでも
なし、素材さえ新鮮ならそれなりの味は出るんでしょうから。

昨夜の「パイナップルとぶどうのカルパッチョ」だけは許すことに
します。 他のは「ただのアイスじゃん」です。 わずか¥100
のパナップの方がはるかにマシです。 ハーゲンダッツとは較べよ
うもなく、そんなことしたら失礼です。

つまらぬことを延々と書いてしまいました。 これじゃ読んでくれ
る方々も気が滅入っちゃいますね。

さて新しく移ったホテルはどうでしょうか。

ぱっと見、前のホテルより小さくて、よりビジネス・ホテルっぽい
し、部屋も沼津の何とかいうホテルと同じくらいの広さしかないし、
いやもしかしたら狭いかも。 いずれにしろ先が思いやられます。

未だそこで夕食を食べていませんので何とも言えませんが、どうせ
結果は知れています。 あーぁ。

我慢しすぎて死んでいなければ、次回はこの続きでも書きます。

************ 以上本文 *************

安ホテルの食事の話しに終始しましたが、それよりもっと酷く不味
いものがあります。

アルカテルの食堂です。 ありゃ人間の食べるものではありません。
家畜の餌です。

どうも後味の悪い番外編になってしまいました。

まっしかし、出張の大変さや異国の地での生活の雰囲気を分かって
いただきたくて書いているので、ご理解下さい。

なんだかんだ言っても、実はこれでも私は異国の地で見知らぬもの
(死ぬほど不味いものも含む)や人に出会ったり、新たな発見をした
りして自分の世界が拡がるのを楽しんでいるのですよ。

上手くまとまりました。 おあとがよろしいようで。

ではまた。





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