横浜駅西口に聳え立つ「横浜ベイ・シェラトンホテル」には日本料理の店として 「木の花」が入っている。 店内にはホール席の他に、天ぷら、寿司、懐石それぞれのカウンター、さらには かしこまった会席用に個室が用意されている。 ビルの8階にありながら、ホール席と個室からは見事な日本庭園を望むことができ、 味だけでなく、雰囲気までも「和」の世界を堪能することができる。 さて、この日は人と会う約束があり、久々に懐石料理でも食べようと思っていた。 ホテルのロビーに着いたところで、まず、席の空き具合確認・予約をコンシェルジェ にお願いしたところ、残念ながらホール席は既に満席とのとこだった。 雰囲気の良い店なので少しくらい待とうかなと思っていたところ、寿司コーナーには 空きがありそちらはどうかと薦められた。 私は今までにホール席は何度か利用したことがあるが、寿司コーナーは未だない。 一瞬迷ったが、せっかく来たのだから試してみることに決めた。 先日(2/9)桜木町の寿司屋で残念な思いをしたことが脳裏を過ぎったが、ここは超一流 ホテルにある日本料理店の寿司コーナーだ。 味や雰囲気で後悔する筈がない! その辺にある寿司屋では、酢や消毒剤のむせかえるような匂いがする店がよくあるが、 ここではそんな匂いは一切感じられない。 当たり前だが肝心なことだ。 案内されるままカウンター席に座り、梅酒と日本酒(飛良泉)を注文し、後は板さんに 「お任せ」だ(飲み物のメニューしかないから、そうとしか注文しようがない)。 勘定もお任せならいいのだが、残念ながらそれは私の担当である。 苦手なモノを聞かれそれに答えれば、後は板さんが程よいペースで握ってくれる。 かわはぎの肝醤油、タコから始まって、この日板さんが握ってくれたのは、ひらめ、 赤いか、中トロ、赤貝、平貝、あわび、車海老、甘えび、明太子巻き、うに、こはだ、 穴子、ホタテ、玉子。 魚介類をそれほど好きでない私であるが、どのネタもたいへん美味しくいただくこと ができた。 どれも醤油を付けるのが憚られるほど、素材そのものが新鮮で美味しい。 赤貝や いかなど、噛み切れないようなことはけっしてなく、それでいてコリコリ感が損なわ れることなくもなく、素材本来の味がストレートに伝わってくる。 当たり前だが、 これがちゃんとできていない店は多い。 私が特に気に入ったのは、穴子の柚子塩。 今までタレでばかり食べていたが、この 方がさっぱりしていて穴子本来の味を楽しめると思う。 「しゃり」がそれほど大きくないので、中には40カンも食べる人もいるらしいが、 私には上記が限界である。 それでも今回のお勘定は¥30,000超! グルメの鉄人シリーズ始まって以来の 贅沢と支払いに万歳! まっ、たまにですから・・ 画像は、かわはぎ(肝醤油)と穴子(柚子塩とタレ)をアップ。 他の画像についても、ぜひギャラリーで確認されますように。