八千代橋から再度国道一号線に戻り、さらに山を登る。今度の目標は芦ノ湖の湖畔に ある箱根恩賜公園内の芦川橋だ。昔はこの道をよく夜中に走ったものだが、今こうして 走るのは何年かぶりだ。コーナーの深さ等も忘れてしまっている。 山を登りきって、芦ノ湖へのショートカットをしようと思ったら、間違えて旧東海道に 入ってしまった。お玉が池の近くでUターンする。 芦ノ湖湖畔の道に出て、コンビニに寄り、タバコとお茶を買う。再度車を走らせると、 すぐ後ろに車がついた。恩賜公園に近づくと、芦川橋がこの辺にあるはずと思いながら 速度を押さえ気味に走った。後ろの車、よく見ると、屋根の上に何かが乗っている。 あれ?もしやパトカーか?道路の右側が工事で片側交互通行になっていた。そこを通過 してしばらく行くと、恩賜公園の駐車場まで来てしまった。あれ?ここまで来ると行き 過ぎだ。途中に芦川橋があったはず。恩賜公園の駐車場に入る。と後ろをやはりパトカーが 通過していった。良かったぜ、飛ばさなくて。 今度は注意深く道路の脇を観察しながら、車で戻った。どうやらそれらしき場所は見つ かったが、車を停めるスペースがまったくない。歩道との段差も大きく、ちょっと乗り 上げる気がしない。しかたなく、またまたUターン。恩賜公園の駐車場の出口のところに 車を停める。今は夜中なので駐車場は閉まっている。 ここからは徒歩だ。300m程道路に沿って歩く。そして芦ノ湖のほうへ暗闇の中、階段を 降りるとそこに芦川橋があった。ここで初めて、懐中電灯が役に立った。 100選の碑は橋の手前にあり、すぐに見つかった。説明板もある。それによると、この橋は 元々旧東海道の芦川地区にかかっていたらしいが、交通量増加に耐え切れなくなり、現在の 位置に移されたらしい。江戸時代移設前の橋は名橋といわれた3つの石橋の一つであったらしい。 橋の両側は芦ノ湖の水がすぐ脇まできている。ここで落ちたら大変だ。一通り写真を撮り、 来た道を戻って車に乗り込んだ。